2018年9月11日、アフタヌーンティー・ティールーム 東急百貨店吉祥寺店にて、「おいしくととのう紅茶の淹れ方」と題して、紅茶の淹れ方の実践と季節の楽しみ方をご紹介するワークショップが開催されました。
ワークショップ前半では、紅茶を美味しく淹れるデモンストレーションをご紹介し、同じ淹れ方で、お客様に実践していただきます。スタッフより、使う茶葉についてご説明。
この日に淹れていただいたのは「アフタヌーンティーブレンド」。アッサムとニルギリを4:1でブレンドし、ストレートでも、レモンやミルクを入れても、どんな飲み方でも美味しく味わっていただけます。深いコクと香りのアッサムに、すっきりとした味わいのニルギリを合わせているので、スイーツはもちろん、食事にもよく合って、アフタヌーンティーを代表するブレンドティーです。
ご参加の皆さまの自己紹介の後、ホットティーを淹れるデモンストレーションがはじまります。 ポットを2つ用意して、先に茶葉を蒸らすガラスのポットを、熱湯でよく温めます。温めた熱湯を空けたらすぐに5gの茶葉を入れ、沸騰したての熱湯を350mlの位置まで注ぎ、ふたをして3分蒸らします。出来上がりの分量はティーカップにたっぷり2杯です。
3分経ったらガラスのポットのふたを開けて、スプーンでひとかきし、あらかじめ温めた別のティーポットに自然な速度で茶こしを使ってこします。茶こしは湯通しして使います。
ティーポットに移す紅茶は、最後の一滴までしっかりこすようにします。最後の一滴はベストドロップと呼ばれ、ここに旨みが凝縮すると言われます。茶こしも傾けて、ベストドロップをしっかりと。
いよいよお客様の実践がスタート。茶葉を蒸らすガラスのポットを、熱湯で温めます。熱湯が入るポットの上部まで、手首を返すようにして温めたらボウルに熱湯を空け、5gの茶葉を入れます。スタッフが熱湯を350ml注いで回り、注がれたらふたをして、タイマーを押して3分待ちます。
茶葉を蒸らしている間に、茶こしに熱湯をかけて湯通しします。こうすると、口に当たると気になる金属特有の「金気(かなけ)」を取り除くことができます。時間が来たらふたを開け、底に沈んでいる茶葉を起こすように、ひらがなの「し」の字を書くようにして、スプーンでひとかきし、紅茶液の濃さを均一にととのえます。
温めたもう一つのティーポットに、早すぎない自然な速度で、茶こしを使って茶葉をこします。ベストドロップと呼ばれる最後の一滴まで、しっかりこし移します。
さあ、美しい色の、美味しそうな紅茶の出来上がりです!ティーカップに八分目まで注ぎます。口に当たる面がチューリップ型に開いたティーカップは、淹れたての紅茶を口に運びやすいだけでなく、ふんわりと香りも一緒に届けてくれます。
皆さん、ティーカップを口に運び、ひと口味見をされると、深く頷かれる方も。まずひと口を、それぞれ味わって、一瞬静かな時間が流れます。
後半は、新商品の「柚子グリーンティー」をご紹介。まだ暑さの残る時期でしたので、ティーバッグで簡単に美味しく淹れるアイスティーをデモンストレーションし、試飲していただきました。ティーカップとソーサーを使って、オンザロックスで淹れる方法です。ゴールドカラーに輝くお茶の色に、皆さん注目!ドライの柚子チップがほんのり香る、すっきりとした味わいは好評でした。
ティータイムでは、「モンブラン」のハーフサイズに、新商品の「洋梨&カシスジャム」とホイップを添えたプレーンスコーンの盛り合わせをサーブ。「モンブラン」の濃厚なクリームの味わい、果実感たっぷりのジャムとホイップを添えたスコーンの組み合わせは、「アフタヌーンティーブレンド」との相性もぴったりです。召し上がっていただきながら、9月のクラフティ「ラ・フランスティーソーダ」を試飲でおすすめ。フルーティーな味わいで、口の中をさっぱりとリセットしていただきました。
最後に秋の冊子をご覧いただいたところ、秋の商品パッケージをデザインしていただいた、利光春華さんの話で持ち切りとなり、スタッフの表情もすっと緊張がほぐれて、お客様からの質問に、一つひとつ細やにお応えして回りました。
10月も引き続き、「おいしくととのう紅茶の淹れ方:ホットティー編」をお届けします。
次回も、どうぞお楽しみに!