2019年10月28日、アフタヌーンティー・ティールーム 丸の内新丸ビルで、ティーフェス期間(10/17~11/13)の特別企画「秋を彩るTEAワークショップ」より 「TORAYA CAFÉ あんペーストを楽しむワークショップ」が開催されました。
「あんこと紅茶」。この意外ともとれる組み合わせを、もっと身近に、より多くのお客様にお楽しみいただけたら・・・。そんな思いから、約半年の歳月をかけて実現しました。

こしあん、小倉あん、白ごまときな粉3種のあんペーストと紅茶のペアリング。期待に胸も高鳴ります。セッティングも終わりお客様をお迎えする準備が整いました。

皆さまお揃いになり、本日の流れをご案内します。そして店長より挨拶させていただいて、いつものようにお客様からも自己紹介をしていただきました。TORAYA CAFÉあんペーストを使ったフード&スイーツと、その美味しさを惹きたてる紅茶とのペアリング、皆さま、たいへん楽しみにお越しいただいている様子が伝わります。

まずは、あんペーストの美味しさ、素材へのこだわりなどについて、TORAYA CAFÉ事業部 森兼さんにお越しいただき、直接お話を伺いました。和菓子の起こり/歴史からはじまって、TORAYA CAFÉ 海外展開などのご紹介、そしてあんペーストが誕生するきっかけや、厳選した素材のみで作られる美味しさ、等々が続きます。あんペーストのつや感、口当たりのなめらかさは、寒天や水あめを使っているから・・・や、メープルシロップや黒砂糖が含まれているので、洋菓子のようにいただけることなど興味深いお話に、皆さま聴き入っておられました。

後半のティータイムを心待ちにしながら、紅茶を美味しく淹れる実践がはじまりました。テキストに沿って、美味しく淹れるためのポイント「分量、温度、時間」に意識を集中します。ガラスのポットなど、使う道具を全て熱湯で温めます。蒸らした後、ティーポットに移す紅茶液は最後の一滴:ベストドロップまで注いで、紅茶の旨みを逃さないようにします。

デモンストレーションの後は、皆さま一斉に紅茶を淹れていきます。茶葉はブランドを代表するブレンドティー「アフタヌーンティーブレンド」を。5gの茶葉に熱湯350mlを使って、ティーカップ2杯半の分量が出来上がります。使う道具を温め、熱湯でしっかり蒸らして茶こしでティーポットに移します。最後の一滴:ベストドロップには旨みが凝縮されるため、茶こしを持つ手にも思いがこもります。
美味しく淹れた味わいを確かめるように、まずはひと口、試飲していただきました。

続いて、ティータイムのペアリング用の紅茶「ダージリン」、「ファイブオクロックティー」、「アッサム」、「アールグレイ」の4種類を、ティーバッグの美味しい淹れ方でご紹介します。ティーバッグ2個(6g)を、400mlの熱湯で蒸らします。ガラスのピッチャーを熱湯でよく温め、予め確認しておいた400mlが入る位置まで、熱湯を注ぎます。ティーバッグ2個をピッチャーのふちから静かに入れて、小皿などをふたの代わりにして蒸らします。先に熱湯を入れ、後からティーバッグを入れると、熱湯の分量がぶれ難くなるのですね。茶葉と道具を丁寧に扱うと、いっそう紅茶が美味しくなるような気がします。

ペアリング用の紅茶4種類を、お一人ずつトレイに載せてサーブします。ホットティーをグラスに注ぐと、紅茶がきらきら揺らめいて、天井からの明かりと相まって、一気にテーブルの上が華やぎました。
それぞれの紅茶の特徴、味わいをお伝えし、こちらも少しずつ試飲していただきます。

さて、いよいよティータイム。3種のあんペーストを使ったスペシャルスイーツの登場です。「こしあんとオレンジスパイスマリネ」、「白ごまときな粉のスコーン」、「小倉あんとブルーチーズのサブレ」がサーブされました。

店内メニュー開発を担当するスタッフより、この日のために考案したスペシャルスイーツをひと品ずつ、美味しさとこだわりについてご案内します。
こしあんと小倉あんは触感のちがいから、合わせる素材を選んでいることや、こしあんにはカルダモンやシナモンなどスパイスを使ってマリネしたオレンジを合わせたり、白ごまときな粉のあんにはブルーベリージャムとホイップクリームをスコーンに載せるなど、あんとフルーツの相性を、ぜひお楽しみください、とのスタッフからの説明に、皆さま、笑顔で何度も大きく頷かれていました。

お一人ずつ、プレートに盛り付けてサーブします。プレートには「小倉あんと塩レモンアイス」も加わりました。そしてフードメニューの登場です。「小倉マスタードソースとパストラミのサンドイッチ」。粒マスタードのハニードレッシングに小倉あんの粒感と、黒胡椒の効いたパストラミポークを合わせた甘じょっぱい美味しさを体験していただきます。

召し上がっていただきながら、ご自身で淹れた「アフタヌーンティーブレンド」とグラスに注いだ4種類の紅茶で、スイーツ&フード、好みの組み合わせを見つけていただきます。

皆さまの参考まで、ペアリング例をお伝えしますと・・・。
まずはアッサムとニルギリをブレンドした「アフタヌーンティーブレンド」。リーフアッサムの芳醇な香りと豊かなコク、心地よい渋みにニルギリの軽い口あたりの飲みやすさが加わったブレンドは、3種のあんペーストどの味わいにもすんなりと馴染みます。ミルクティーに向く、渋みとコクの力強い「アッサム」は、メープルシロップと黒砂糖を使ったこしあん、小倉あんと相性抜群です。フルーツと合わせると、香りの相乗効果で美味しさが広がる「アールグレイ」は、「こしあんとオレンジスパイスマリネ」や、ブルーベリージャムを合わせた「白ごまときな粉のスコーン」によく合います。白ごまときな粉のあんには、ダージリン、ジャスミン、キームンをブレンドした、すっきりとしていながら、しっかり茶葉のコクと味わいを感じる「ファイブオクロックティー」を、小倉あんを添え、レモンオイルを回しかけて塩(フルールドセル)をひと摘まみふったバニラアイスには「ダージリン」を・・・などなど。

皆さま、好みの紅茶が進みますので、店長が都度、グラスに注ぎ足しに回り、使用した器の引き下げなどさり気なく行ってテーブルを整えていきます。

皆さまそれぞれ、組み合わせのMy bestを探していただいている間に、こしあんペーストを使ったティードリンクを試飲していただきました。「アッサム」のミルクティーに生姜のしぼり汁を加え、こしあんと合わせます。ほんのり効いた生姜がアクセント。これからの季節にもぴったりです。

皆さまのお席を回りながら、お一人おひとり、好みの組み合わせをお伺いし、あんペーストの味わい、フード&スイーツの感想などをお聴きします。「小倉マスタードソースとパストラミのサンドイッチ」の、意外性ある甘じょっぱい味わいがとても好評で、「ダージリン」ともよく合って美味しい!とのこと。また、「こしあんのオレンジスパイスマリネ」と「アールグレイ」が絶妙に合いました!などのお言葉も。

今回のワークショップでは、3種のあんペーストを使ったフード&スイーツ全5品と、5種類の紅茶とのペアリングを堪能していただきました。TORAYA CAFÉ事業部 森兼さんも、お客様のお席の傍で、ペアリングの感想を直接お聴きになり、お客様から挙がる質問にもお応えくださって、皆さま心ゆくまでティータイムをお楽しみいただきました。
あんペーストの日常的な楽しみ方としては、カッテージチーズと合わせてパンに塗ったり、フルーツを入れたヨーグルトに載せるなど、最近のMy bestをご紹介しました。

最後は、鈴木マサルさんデザインのスペシャルBOXに、お好きな紅茶10個を詰めてお持ち帰りいただきます。

あんペーストを楽しむワークショップ
『「あん」を気軽に楽しめる、とらやがつくるもうひとつのお菓子』に魅了され、TORAYA CAFÉ様と共に開催が実現した初めての試み。今回の特別企画「秋を彩るTEAワークショップ」のほかにも、11月は全国のアフタヌーンティー・ティールーム23店舗であんペーストと紅茶のペアリングをお楽しみいただけるTEAワークショップを開催しました。

『自由で新しいお菓子の世界の提案』
掲げられたコンセプトに共鳴し、紅茶と楽しむ世界観を、これからもお届けしていけたらと思います。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。