2018年11月15日、アフタヌーンティー・ティールーム ルミネ荻窪で、「オリジナルの紅茶を作る」ワークショップのスペシャル版が開催されました。
スパイスやハーブを、アフタヌーンティーで扱う茶葉と混ぜて、自分好みの紅茶を作るトライアルです。
ヨーロッパでは古くから、スパイスやハーブを生活に取り入れる暮らしの知恵がありました。寒さの厳しい季節には、お茶に混ぜて飲むことでからだを芯から温めたり、風邪予防にも繋がるようです。
季節的に、クリスマスティーが販売される時期でもあるので、それをイメージしながら、5種類のスパイスと茶葉を混ぜるミキシングを体験していただきます。
ピンク&パープル、グリーン&ブルーと2色使いのアラザンをお好みで彩りに加え、ご自身へのご褒美に、ラッピングしてお持ち帰りいただきます。
はじめに全体の流れをご案内し、いつものようにアシストをお願いする店長、スーパーバイザーよりご挨拶。
ミキシングを始める前に、スパイスと合わせる紅茶を試飲していただきます。茶葉は「アッサム」(CTC)を使います。濃厚なコクと甘みのある力強い味わいで、小さな丸い粒状の茶葉は、抽出が早くミルクティーに向いています。こちらと、ブランドの代表的なブレンドティー「アフタヌーンティーブレンド」を、ティーバッグで淹れて行きます。同じアッサムでもリーフ状で、南インドはニルギリの茶葉をプレンドしているため、芳醇な香りを持ちながら飲みやすさで親しまれています。ティーバッグで美味しく淹れるポイントを、テキストもご参照いただきながらお伝えし、試飲していただきます。
- CTCとは:CRUSH(クラッシュ/押しつぶす)→TEAR(ティアー/引き裂く) →CURL(カール/粒状に丸める) の3つの工程の頭文字をとったもので、粒状に丸まった茶葉を作るための製法。
次に、スパイスを合わせると、どんな味わいになるのかイメージできるように、お勧めの飲み方(ミルクティー)をデモンストレーションしながらお伝えします。それぞれのスパイスを説明した後に、手順に沿って、美味しく淹れるポイントをお伝えして行きます。
5gの茶葉に合わせる、スパイス5種の分量をガラスの器に取り、実際にご覧いただいた後、茶葉と合わせます。熱湯300mlで蒸らした後に牛乳60mlを加え、きび砂糖10gで甘みを付けます。
熱湯の中で、スパイスが徐々に膨らんで、茶こしでこすと、一気に香りが立ち上ります。
「スパイスがこれだけ入っているのに、飲みやすいですね!」、「美味しい!」、「甘さが絶妙」など、皆さんそれぞれに味わいを確認し、いよいよミキシングがスタート。
あらかじめ計量した10gの茶葉をティーカップに移し、スパイスをスプーンですくって加えて行きます。テキストに載っている基本の分量を参考に、ご自身で好みの味になるよう、カスタマイズしていただきます。「ジンジャーがお好きな方は多めに」、「クローブが苦手なら控えめに」、「すーっとした清涼感がお好みならカルダモンをやや多めに」・・・など、自分流に合わせていただきます。
仕上げに好みの色のアラザンを選んで加え、スプーンでざっくりと混ぜ合わせます。皆さん黙々と、ミキシングに没頭しながらも、仕上げに近づくと、お隣同士のティーカップを見せ合いながら、最後は誰からともなく、ティーカップをテーブルの中央に寄せると直ぐに、楽しそうな撮影会が始まりました。
皆さん立ち上がって眺めながら、それぞれに、「可愛いですね!」、「グリーン&ブルーのアラザンも素敵ですね!」など、口々に感想が飛び交います。
ミキシングした茶葉は、ティーカップから袋に入れて整えて行きます。ネイビーとナチュラルカラーのモヘアの毛糸を用意し、ご自分へのちょっとしたご褒美としてリボン掛けをしていただきました。2色使いにしたり、幾重にも巻いたりなど個性もそれぞれ。ラッピングが終わると、集合で再び撮影が…!
ゆったりとミキシングをお楽しみいただいた後は、「アフタヌーンティーブレンド」に花のハーブとドライフルーツを混ぜるミキシングティーを、目の前で淹れて、ご紹介まで試飲していただきました。
リーフ状のアッサムはローズレッドと相性がよく、少量のハイビスカスやローズヒップに、ドライアップルなどを合わせます。ローズ好きの方が大半でしたが、少し苦手な方からは、「この位の分量なら、ローズも美味しいですね」と、ご感想をいただきました。
こちらは、あらかじめミキシングした紅茶を、お土産としてお持ち帰りいただきました。
それでは後半のティータイムに移ります。「オレンジアールグレイのショートケーキ」ハーフサイズと、「りんごとはちみつのスコーン」、そして「アップルパイ」を入れたパフェのハーフサイズを盛り合わせでご用意。シーズンでお勧めの「ダブルアップルティー」の、甘くてさわやかな香りと共にお楽しみいただきます。
お召し上がりいただきながら、クラフティレシピカードの「フルーツティーパンチ」をご紹介。「スパークリングティーベース シャルドネ」をソーダと1:1で合わせて手軽に作れる点や、代用できるフルーツなどを合わせてお伝えしました。
スパイスやハーブを茶葉に混ぜるミキシングの体験は、毎回、ご参加いただく皆さまがそれぞれに楽しく盛り上がり、特別なひと時をお過ごしいただいているようです。春には、花のハーブをメインにしたミキシングを予定しています。
次回のティーワークショップは、来年2月より開催スタートとなります。
(予約開始は2019年1月中旬を予定しています)
限定店舗での開催、また、限られたお席の中、ご参加くださった皆さまにお礼申し上げます。
そして、いつもレポートをお読みいただいている皆さま、ありがとうございます。
次回も楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。