10/25に登場するオリジナルのティーチョコやチョコレート菓子のパッケージは、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんデザインです。商品のひとつ「ティーカップショコラ」と紅茶を楽しみながら、今回のデザインの背景などお話を伺いました。

Afternoon Tea TEAROOM(以下Afternoon Tea):テキスタイルデザインを本業にする鈴木さんにとって、食品のパッケージを手がけるのは初の試みだと伺っています。実際にデザインをしてみて、いかがでしたか?

鈴木マサルさん(以下鈴木さん):ファブリックと違って立体的なので、側面はどのように見えるだろうか? など、普段とは違う感覚でお仕事をさせていただきました。プライベートブランドの「OTTAIPNU」で傘を手がけているので、何かの形に合わせてデザインすることも多いのですが、今回は食品なので中身をしっかり表現することが大切。だから、いつもはフレームから絵がはみ出してもOK! という僕のスタンスは封印し、四角い世界の中ですべてを表現しました。

Afternoon Tea:楽しいティーパーティを彷彿させるデザインですね。

鈴木さん:ティーカップ型のチョコレートや紅茶味のチョコレートなど、紅茶に関するお菓子だったので、そのシーンをいろいろと想像しながら、アイデアを巡らせました。僕にとって紅茶のあるシーンとは、芝生の広がる庭でテーブルを囲んでいただく風景を想像しました。白いテーブルクロスがあって、刺繍があって、そして穏やかな時間が流れている。ティーカップは装飾的で、どこかヨーロッパ的。そんな風に自分が想う紅茶時間を自由に表現させていただきました。箱をテーブルに見立て、その上にテーブルクロスがかかっているようにデザインしています。

Afternoon Tea:本当ですね。素敵です! すべてのパッケージに登場する鳥も気になります。

鈴木さん:庭でお茶をしていて、鳥がトコトコと歩いてきたらなんだかかわいいなあと思って。ティーカップに留まっている姿も絵になるし、第2弾(12/13~順次発売予定)に登場するパッケージとも少しつながりがあります。

Afternoon Tea:そうなんですね。

鈴木さん:動物は親近感の湧く存在でもあるし、単純にかわいいですよね。伝達力のあるモチーフなので、確かに描くことは多いかもしれません。すべて想像なんですけどね(笑)。

Afternoon Tea:とても鳥に詳しい方かと思っていたので驚きです。

鈴木さん:いえいえ。テキスタイルを描くときもそうですが、実物や写真などを参考にすることは少なく、いつも自分の頭で想像する世界をそのまま表現しているんです。今回描かせていただいた紅茶のシーンもそうです。

Afternoon Tea:素晴らしい想像力ですね。そんな豊かなアイデアはどんな時に生まれるのですか?

鈴木さん:カフェでぼーっとしている時に、浮かぶことが多いです。窓際に座って紅茶を飲みながら、外の風景を眺めるのが好きなんです。あの窓にこんな布が掛かっていたら素敵だな、とか、何気ない景色を見ながらいろいろと想像するのは楽しい時間です。

Afternoon Tea:日常的にティータイムを楽しんでいるんですね。鈴木さんは年に何度もフィンランドを訪れていらっしゃいますが、北欧のお茶文化「フィーカ」からの影響も受けていらっしゃるのですか?

鈴木さん:フィンランドに限らず、カフェで過ごす時間って特別だなと思います。食事さえとっていれば、本来お茶は飲まなくても平気なものだけど、そのためだけにお店に入って時間を過ごすってことがとても好きです。なんだか気分がいいですよね。海外にいる時は、「こんな異国の地でアフタヌーンティーをしている自分が素敵!」とか思っちゃたりします(笑)。

Afternoon Tea:そんな鈴木さんに、今回のデザインを手がけていただくことができてとても嬉しいです。

鈴木さん:僕もかなり自由にやらせてもらえたので、ありがたかったです。もともとイラストレーターに憧れていたこともあり、逆に夢が叶った気分です。

Afternoon Tea:第2弾は12月に発売される予定です。そちらのデザインについても、鈴木さんの想いを聞くのが楽しみです。

鈴木さん:はい。僕が大好きなチョコレートや紅茶もたくさん登場します。

第2弾についてのインタビュー記事は、11月中旬頃に更新予定です。どうぞお楽しみに。

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